ニティドゥーム・カーティシー ~夏の管理編~

アグラオネマ本舗御愛好の皆々様

こんにちは!!

いつも大変お世話になっております。

ココ高山は連日30度を超える真夏日で、外に出る気力が無くなるほど。

今年は異常に暑いです。

私事で恐縮なのですが、当方スキーが好きな人間でして、毎年岐阜や長野のスキー場へ足を運びます。

今年こそは冬に備え、鈍った身体を鍛えるべくマウンテンバイクで山道を駆け巡ろうと思案致しておりました。が、この暑さ、正直無理です笑

湿度も高いですが、何といっても強烈な日差しの熱で焼かれそうです、外出した瞬間バテテしまいます。

もう少しこの暑さが続きそうですので、節電もしつつ、皆様熱中症には十分お気をつけください。

さて、大変遅くなりました!!
もう夏本番ですが、カーティシー夏の管理について書かせて頂きたいと思います。

夏の管理は、水をたっぷりと鉢底から流れ出る位与え、肥料を適量施して成長させる。そして株が大きくなり、根が成長し、それにより窮屈になった鉢を一回り大きな鉢へ変える=植え替えを行う時期です。

本当にこれだけで元気に育つのですが、実際には夏場に枯らしてしまう事も多く、皆様からのお問い合わせが多い時期でもございます。

以下頂いたご質問に対してのご返答を箇条書きにさせて頂きます。

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・夏場、株を丈夫にしようと野外(ベランダ等)に出し遮光ネットをかけて栽培しているのですが、葉がしなっとしたり、内巻きになります。
原因、対応策はありますか?

※このような、夏場に室内以外で栽培されるお客様が非常に多い印象を受けます。
実際、室内栽培やガラス水槽栽培に比べ、野外で栽培された株はしっかりとした茎と葉姿に成長します。

ただ、例えば長年ガラス水槽内で栽培された株を、急に野外栽培へ持っていった場合、上記のご質問内容のように内巻きになったり、しなってきます。これは湿度が急激に下がることや、用土内の水分が、風や温度により急激に奪われることによって起こる現象です。

ガラス水槽から野外栽培へ移行される場合、もし高湿度で栽培されていたのでしたら、水槽の蓋を開けて外の風を取り込み湿度を下げる。下がったら蓋を閉めるなどをして乾湿の変化をつけて慣らしてやって下さい。

それと、野外栽培では上記のように風によって用土がよく乾きます。そのため、たっぷり鉢底からあふれ出るくらい水を与えてやって下さい。(野外の置き場所ですが、風があまりにも強い場所はお控え下さい。理想は、葉がゆったりとなびく程度です。)

もし、乾湿が原因でしなっとなった場合、室内に取り込んで水分をたっぷり与えますと、また元のしやっきりとした葉に戻ります。

・誤って太陽の下に株を出してしまい、葉焼けしてしまいました。この葉は戻るのでしょうか?またその後の対処はどうすればいいのでしょう?

※夏場被害の多くは、水を切らすことにより枯死するのと、この葉焼けです。
葉焼けですが、焼けてしまって茶色く、もしくはしなっとなった葉は残念ながら元には戻りません。

程度にもよりますが、主茎が茶色くぶよぶよになっていない場合や、葉が数か所焼けている程度の場合は十分再生可能です。

まずは焼けた株を室内の涼しい環境に移してやり、水をたっぷり与えます。その後、傷んだ葉をハサミで切り取ってやり、様子を見ます。

出来れば新芽は焼けていないほうが良いですが、万が一これも焼けてしまい、茎は緑であるならば挿し木をお勧め致します。

新芽が茶色く焼けてなく、残っているようでしたら、傷んだ葉を切った後、通常管理します。

再生して、元の姿に戻るまでには時間がかかりますが、葉が数枚焼けた程度では枯れません。
幹立ち株で大きい株ほど枯れにくく、小さな苗の場合、主茎までしなっとなりやすく枯れやすいです。ご参考下さい。

・下葉からどんどん黄色くなってきました。原因は何ですか?

※原因は色々ございますが、夏場に起こった場合、根詰まりを疑って下さい。
その場合、鉢から株を抜いてやります。文字通り、鉢内に根が一杯に回り込んで酸欠状態になっておりますので、よくほぐしてやり、一回りか二回り大きな鉢へ植え替えを行います。

根があまりにも多い場合には、カット頂いても構いません。

当方では、伸びすぎた根をよく水洗いした後に3分の2程残して、残りはハサミで切り取ります。

その後、新しい用土へ植え替えてやり、たっぷりと水やりを行った後、風の少ない場所に置いて一カ月ほど養生させます。新芽が伸び、成長を開始してきたら根が伸びて用土になじんでます。

葉が下葉からではなく、例えば新しい葉や新芽から黄色もしくは茶色くなった場合には、根詰まりではなく、根腐れや肥料焼けが考えられますので、覚えがあられましたら肥料を控えて頂き、根の状態も同時に見て頂きます。

少しでも調子を崩した株は、この時期ではすぐに植え替えをお勧め致します。

その後を考えますと、回復が早く、成長が格段に良くなります。

・水槽栽培をしていたのですが、突然葉がしなしなになって、葉に水分を含んだような斑点ができました。病気でしょうか?

※これは、水槽を密封したことにより、水槽内の温度が異常に高くなることによって起こる高温障害です。

早急に密封してあった蓋を外し、涼しい場所に移して水をたっぷり与えてください。
それほどダメージが無ければ2日ほどで水分を含んだ斑点は消えて元の葉に戻ります。

例え水槽内へ直射日光が当たっていなくても、水槽内の温度は上がります。そのため適度な換気が必要です。(エアコンの効いた部屋では問題ないかと思います。)

アグラオネマの生育適温は、25度~28度です。

・葉水の頻度はどの程度でしょうか?また、野外栽培で葉水を与えているのに葉がしなっとなります。

※葉水は、夏場は毎日気がついたときに霧吹き頂ければ問題ございません。また頻度も特に決まっておりませんので、レオンのように気になった時に与えて頂いて問題ないです。

霧吹きには、湿度を上げる以外にも、葉の表面の汚れを取る効果がございます。汚れた葉がございましたら、柔らかいタオルかティシュでふき取ってやって下さい。

また、野外栽培で葉水を与えて葉がしなる場合ですが、これは葉の表面には十分な湿気があっても、鉢内が乾燥しているためです。

そのため、たっぷり鉢内にも灌水して下さい。

よく葉水を行った鉢には、その水が滴り落ちて鉢表面が湿った感じになりますが、鉢内の隅々まで水が行き届いていない場合がございます。

ですので、メインは鉢内の灌水、そしてサブで霧吹きとイメージ頂けますと幸いです。

株数が多い場合ですと、ホースでまとめて葉の上から与えてやっても構いません。その場合、土が掘れない程度に水量を調整して行います。

・アグラオネマの株が大きくなりました。前のような形の良い姿に戻したいのですが、方法はありますか?

※切り戻しという作業を行って下さい。大胆に主茎を切って挿し木頂いても結構ですし、発根させてからその下の茎を切って植えつける方法でも構いません。

どちらも、温度を安定して保てる5月~9月頃までに行います。

特に後者の発根させてから植えつける方法は、失敗が少なく確実に行える切り戻し方法です。

成長した、太い茎の回りによく湿らせたミズゴケを巻いて、あとはラップでくるんで水分が逃げないようにします。

そのままの状態で一か月ほど管理頂きますと、ラップ外から根が確認頂けますので、ラップを外しミズゴケを取り除きます。

発根した根は出来るだけ全部残し、その下辺りで茎を切ります。

トリカラーの場合は、切り口に雑菌が入り込まないように細工したほうが無難です。茎が柔らかくなり、悪臭を放って最悪枯れる軟腐病にかかりやすいためです。

カーティシーは、この病気になったことは当方ではございません、そのままよく切れるカッターかハサミで切って植えつけております。

もしご心配な方は、上記のトリカラー同様の処理を行ってください。

切った株は、新しい用土に植えつけて、水をたっぷり与えて新芽が成長するまで養生させます。

切った株の根は、そこまで多くない場合もございますので、その場合には一回り小さな鉢に植えてやり、根への負担を少なくします。

・この夏に花芽を多くつけました。特に鑑賞しないので切っても問題ないでしょうか?またどの辺りを切ったらいいでしょう?

※花芽は切って頂いて全く問題ございません。そのまま鑑賞頂いても構いません。
花芽をつけることにより、葉姿が崩れる場合があり、また若干ではございますが栄養もそちらに取られてしまいます。

当方では、手で摘み取っております。開花前の尖った芽を、手でひねって取ります。

または、花芽根元の茎をハサミで切って頂いても結構です。

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以上ざっと書かせて頂きました。

画像が全くなく、見にくいかと思いますがお許し下さい。
画像も含め、また書き足し箇所がございましたら本ページにて更新して参ります。

暑さに強いアグラオネマですが、自然界では常に湿度や温度が変動し、風も吹く環境です。

これがガラス水槽栽培では、風も吹かず温度は上がるばかりで傷める原因となります。

もちろんですが、アグラオネマにも限界はございます。

温度は、30度を超えてきますと成長が鈍ってきます。35度以上になりますと、葉がしなしなになって最悪枯れます。

これが風も適度にあり、一時的に温度が高くなる環境でしたら問題ないのですが、ずっとこれが続きますと良くないです。

温度や直射に気をつけて頂き、水をたっぷりと与えて頂く。そして、適量肥料を与えて頂き、大きく成長して鉢底から根が出てきたら植え替えを行ってやる。この2点のみで問題なく生育致します。

今年の夏は平年よりも暑いですので、上記の皆様から頂いたご質問も是非ご参考頂き、植物達と共に夏を乗り切って頂けますと幸いです。

                                              アグラオネマ本舗