魅惑の斑入り植物

アグラオネマ本舗ご利用の皆様、こんにちは。

いつも大変お世話になっております。

タイトルの通り、斑入り植物について今回少しだけご紹介致したいと思います。

斑入り植物。この言葉に敏感に反応される方、そうでない方。恐らく二分化されることと思います。

斑入りは色素異常と判断されて興味を持たれない国が多いことも事実でして、斑大好き民族、日本人にとっては不思議に感じる事も多々。

勿論国内でも斑入りに全く興味のない方もおられますし、全ての斑入りを好まれる日本人を調査した訳ではございませんので一概に申し上げられませんが、この仕事をしておりますと圧倒的な日本人の斑入り好きを確信致しております。

海外、国内でその斑入り価値は当然異なり、国内とタイ国では高いものとなります。

一般的な斑入りの価値判断は以下の通り(当然個々人によって、また品種によっても異なるためあくまでも当方の個人的な判断です)

以下の条件をクリアしているものほど高価です。

・斑入りが安定しているもの・・・こちらは当然ながら不安定なものは価値が下がります。

一般的に親株個体で斑が入っている状態を見るのが一番ですが、場合によっては株数が少なく小さい苗での判断もございます。小さい株で将来消えないかを判断するにはやはり経験と、その品種にはどういう斑入りパターンが多いかを知る必要がございます。

・斑の面積、濃淡が広く強烈なもの・・・斑がくっきりで葉全体にバランスよく配置されているものが良しとされます。

但し、あまりにも白すぎて光合成ができない個体は今後の生育自体が難しいため、省きます。

・黄斑よりも白斑・・・こちらは個人の趣味趣向が強くでるため一概に申し上げられませんが、一般的に白斑が良しとされます。

但し植物によっては、白斑よりも黄斑が出る確率の方が低いものが存在し、貴重な場合もございます。

・成長が遅いもの、一般的に増えずらく数が少ないものの斑入り・・・こちらは単に数が少なく増えないことにより高価となります。

元々斑入りは光合成量が通常のものに比べると少ないため、成長が緩慢なのが一般的です。

・人気種の斑入り・・・こちらも当然なのですが、通常タイプでも人気がある植物の斑入りは格別です。

・安定した矮性種や変種等風変わりな個体の斑入り・・・こちらも珍しいので高価です。

以上大まかに並べてみました。

他にも子が吹きずらい、雌雄異株の植物等増殖が難しいものの斑入りも高価です。要は数が少ないために稀少で高価となります。

さて、今回ご紹介致します斑入り植物は皆様あまりご存知ない方が多いのではないでしょうか

いや、恐らく目にする機会は皆無かと思われます。相当稀少ですよ。

カジノキBroussonetia papyriferaの斑入りです。

こちらは、大御所園芸家であり、国内外問わずトップクラスの栽培技術と知識、規模をお持ちの尊敬する大先輩から分けて頂いた株で、個人的に大変気に入っている植物です。

 

 

諏訪神社の家紋として、また神木としても有名な植物で、国内では昔から崇められてきた植物でもあります。凄い形状葉です。

栽培は容易で、耐寒性も十分ございます。当然年中野外栽培可能です。

カジノキは雌雄異株であり、種を採るには雄株、雌株の2株が必要となります。

興味深いのはその葉の変異幅で、画像の個体の様な切れ葉のものから、丸葉で切れ込みの殆どない株まで様々ございます。

お分け頂いたカジノキは切れ葉タイプで、この葉の斑だからこそ、尚良いです。まあ国内でもここまでの斑入りは中々手に入らないでしょう。

カジノキは結構大きくなります。画像個体は未だ小さいですが、より大きく成長した姿を想像するだけで楽しめます。

しかもこの斑入りは焼けません。
ここまで強烈に入っている斑入り植物では焼けるものが多いのですが、この株は焼けないのです。直射にガンガン当ててじっくりと育てます。

更に新芽展開時は黄斑、時間の経過と共に白斑へ変化するのも素晴らしいです。

 

 

 

どこまで安定しているかはもう少し栽培してみないと分りませんが、こういう素晴らしい斑とその葉の形状、そして焼けない葉を持った植物は、今後大変有用です。

焼けてしまえばただの色素異常個体としての位置付けで終わるかもしれません。

しかしながらこうした焼けない美しい植物はまた新たな可能性を開拓できそうです。十分期待できます。

シンプルな葉よりも華やかな葉の方が当然見栄え良いですよね

斑入り植物の持つ可能性は高く、今後価値あるものだと信じております。

売約済み

こちら現在ホームにてアップ致しております個体で、これも稀少ですよ!

価格は非常に高価ですが、安定しておりますし、斑入りの入り方も強く、ここまでの個体も滅多に手に入りません。

レギネ斑入りは何万粒蒔いて数株出るか出ないかと言われております。

新しく展開した葉です。斑入り種の葉は通常タイプと比べ黄色いです。

斑が入っておりますが、未だ目立ちません。これから葉が固まり濃くなります。

 

特に向かって右先端に強い斑が入ります。

未だ分りずらいものです。

背面

 

分りずらいですね。あと1週間ほどで目立ってきます。

ありがたいことに現在ほんの数名の方から本種についてお問い合わせ頂いております。

非常に高価な植物ですが、大切に育てて頂けますと一生モノ!

永く大切に栽培頂ける方へお譲りしたいと思います。

最後は商品の紹介となってしまいましたが、最後を飾る斑入り植物がこれしか今思いつかず(笑

皆様も斑入り植物の積極的栽培、是非とも如何でしょうか?

しかし、一旦お入りになるとはまるにはまって抜け出せなくなりますので、その点ご注意を。高価なものが多いですし…

では、今回はこの辺りで、失礼致します。

追記:

これも結構な斑入りです。

ボンバックス斑入り

凄く高価です。輸入かけますので興味ある方はどうぞ!!