カーティシーの考察

久しぶりにカーティシーについて思ったことを書きたいと思います。

劇中レオンにて使用された葉を見ていると、案外素直な、葉の湾曲の少ないカーティシーが使用されています。

先日タイにて入手した、カーティシーと名が付けられた個体を日本へ持ち帰り、試しに経過観察しておりますがどうもカーティシーらしくないといいますか、従来より葉が細長く、また性質も弱いんですよね。

根の状態が良いと葉を次々出すのですが、そこまで行くのに結構時間がかかります。

それと一番重要な点が、葉紋様は確かにカーティシーなのですが、劇中のカーティシーとは異なる、葉が昆布の様に波打った形質を持つものが大半という事です。

茎も白ではないが白っぽく、どうも違うのです。

※画像無し

こちらがタイカーティシー。

一見矢羽根紋様はカーティシーで、ぱっと見見分けは難しいのですが、なんといいましょう。オーラが違います笑

か細いです。

もちろんこちらも大きくなり、仕立てれば立派になります。が、しかし従来のカーティシーとは大分異なったフォームになります。

※画像無し

波打って細長い葉が特徴です。

綺麗に出る場合もありますが、殆どが波打ち葉です。矢羽根紋様の形もきつく、尖ってます。

こちらがカーティシーの葉画像

どうですか?
違いは一目瞭然かと思います。

従来のカーティシーの方が優しい矢羽根紋様で、全体の印象もがらっと変わります。

恐らく当方がタイから入手した、カーティシーと呼ばれる個体は交雑されている可能性大です。

これはカーティシーを長年栽培された方なら一目瞭然で判別可能かと思います。

今後成長過程を観察予定ですが、恐らく形質が変わることはないでしょう。

面白いなと思って入手したのですが、これをカーティシーと呼ぶのには少々厳しい気が…..苦笑

カーティシー自体の個体数が激減する中、この品種の価値を理解し、栽培し、そして一番この種に対して理解と愛情を持って栽培しているのは恐らく私たち日本人だけだと思います。

インドネシアやタイ、その他海外生産国では単に緑のアグラオネマですからね笑

違う品種を送られたり、期待したら全く違う、混ざりものが大半です悲

たま~にお問い合わせ頂く内容の一つに、これカーティシーですか?というご質問を頂くため、この記事を書きました。

アグラオネマ栽培を始められた方には見分けは難しいと思いますが、さすがに疑問に思われた事だけあってカーティシーではない個体多数です。

少し混じっているだけの微妙なものから、明らかに違う品種まで様々です。

ひとつ言えるのが、もし違う品種ならそのテンションの下がり具合は半端ないということです怒

ですのでそれを見分ける”目”を養って頂き、お選び頂きたいと切に願っております。

こちらと致しましても、そういったトラブルを防ぐため、いつでもご質問を承っておりますので遠慮なくお問い合わせ下さいませ。

最後に…

迷彩トリカラーの調子が徐々に上がってきた(といっても本調子ではないです)ため、撮影したものを掲載します。

 

 

 

 

 

この葉、最近当方のトリカラーで度々出てきます。

柄は少ないですが、物凄くコントラストが強い葉で、幹立ち後2年ほどで出ます。

まあ大抵環境によるものだと思いますが、めちゃくちゃかっこいいです。

 

 

 

この葉株は上記親の子です。

幹立ち1年で、徐々に柄が鮮明かつ増えてきました。

幹立ちになると葉に多柄の特徴が出てきます。

今年は結構多くのトリカラー姫が旅立ってゆきました。

アップしているものからそうでないものまで、サイズは様々ですが人気があります。

今年も残りあと僅か。

来年に向けて、マイペースにじっくりと育成し、増やして参ります。

どうぞよろしくお願い致します。