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名義:株式会社 アグラオネマラボラトリー(カブシキガイシャ アグラオネマラボラトリー)
突然ですが本題に入ります。
よくお問い合わせ頂く中に、モンステラ・ハーフムーンと呼ばれる、所謂モンステラ・ボルシギアナ種の半斑タイプ葉がございます。
こちら最近当方で安定したハーフ個体(今のところ安定した個体)を手に入れることが出来ましたので、この斑入りタイプに関して少しだけ当方の見解を書かせて頂きます。
まずはこちらがそのハーフムーン葉のモンステラ画像です。
この個体で現在葉の枚数が5枚です。
一枚だけ半面に散斑が少し入ってます。
この個体、ハーフ葉をピンポイントで探していた訳ではなく、たまたま変わり葉タイプのモンステラ種を探していた際に偶然見つけて持ち帰った個体です。
通常販売されているボルシギアナ種の葉と違い、より硬質で少し面長な葉に穴の開き具合が面白いなと思って入手しました。
この個体は実生から生まれた唯一無二で、現在この個体しかないところ。そして顔の表情が独特で面白いところが魅力でした。
当初から結構な枚数でハーフ葉のため、安定したら面白いな程度でしたが、どうやら比較的安定しているのかなと思い始めたのです。
現在まで数枚確認した葉は全てハーフで、切った下葉を含めると結構な枚数ハーフが続いております。
前所有者の方からも、この個体はこういったタイプの斑の出る確率が特に多いと教えて頂いておりますので、実証済みです。
先端の斑の入り方のパターンがどの葉にも共通して同じ点がまた面白いです。
ただこれが本当に安定したハーフ個体なのかを判断するには更に時間がかかりそうです。
今までの当方の経験上、よく出て4枚程度ハーフが続き、そこから斑が散らばったりするパターンが多いです。また本種の斑入りパターンは、茎の斑の入り方にほぼ比例します。
半斑葉個体を見ると共通して茎もハーフになっていることが多く、茎の反面に斑が入っております。
通常デリシオーサ、ボルシギアナ共に茎にも黄色ないし白色の斑が入ります。
この茎の斑パターンと、葉の斑パターンはほぼ共通するため、100%とは言い切れませんが茎の切る位置で、入って欲しい葉の斑パターンを作ることがある程度可能です。
フィロデンドロン種でもよく先祖帰りする理由は切る位置が悪いか時季外れに切った場合、要は切り方次第という事になります。
ここ最近、ハーフモンステラのお問い合わせを度々頂く理由に、恐らく安定したハーフ葉個体だと言われて過去販売されていた事があったのかもしれませんが当方の意見と致しましては今まで通り恐らくこれは半永久的に安定するものではないと考えます。
その個体を切って、挿して、肥料をたっぷり与えてそれでもハーフが出れば安定していると言える確率が増すかもしれませんが、恐らくアオタか通常の斑タイプへ戻る確率の方が高く、期待できません。
因みに2枚以上ハーフになれば、茎も半分ハーフになり、連鎖的に次の葉、次の葉とパターン化してハーフ葉になる確率が増します。
但し環境要因で突如戻る確率も高まり、要はアテナータ翡翠盤の様な常安定しないものとなります。
そのためいつまでも増えずに流通しません。
しかし流通しないものは貴重であり、またハーフムーンは一時美しいため珍重されます。
今のところ完全なるハーフ個体は幻の様な存在ですが、いつの日か確実な1品種名となる事を願って、今後も探って参ります。
以上ハーフムーンの真偽報告です。
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