人工的植物

当ブログを更新したのは年明け1回のみ

随分と長らくご無沙汰致しておりました。

本ブログを、栽培の参考にしてます。であったり、こういった内容(殆どが弱った際の管理と繁殖法)で是非お願いします。といったご要望を頂くのです。

有難いことです。

アグラオネマに関しては随分と情報が豊富になり、ほぼ失敗なく栽培できる栽培ノウハウは確立されているのではないでしょうか

それでもお電話やメールでわざわざ私共へお問合せ頂くことに関して、素直に嬉しく思います。

上記のお問合せ、特に今年の夏場のダメージについてのお問合せが目立ちましたのでこの場を借りて少しご説明させて頂きます。

今年の夏は異常に暑かったです。

植物が傷むのも、成長をストップさせるのも無理ありません。

当方ではここ1か月以内でようやく、それぞれの植物で生育の良さが格段に目立つようになりました。

恐らく皆様の栽培環境下でも、葉の色が悪かったり、生長点が腐ったり、株自体が枯れてしまったりというケースが多いのではないでしょうか

この夏を無事乗り切った株は、今時分の涼しくなった時期に回復、成長を始めます。

根の生育が思わしくないものは植え替えて頂き、順調に新芽展開を始めているものはそのまま管理します。

生長点が死んだ個体は、根元や主茎の一部から新しい個体(芽)が出る率が高いのでそのまま様子見です。

まずは動きがみられること、見られる場合はそのまま様子見、見られない場合で悪い方向へ変化するようでしたら植え替えです。

それと用土に関しても確かに重要な要素ですが、それよりも環境が大切です。

拘りの用土で植え込むと生育が良くなるわけではなく、環境が整っているからこそプラスアルファー用土の拘りが生きてきます。

言い換えますと環境さえ整っていれば、余程悪い土でない限り育ちます。

肥料は生育が開始してから適宜与えます。

無事今年の、この過酷な夏を乗り切った株たちを、彼らのペースに合わせてじっくりと回復させてやってくださいませ。

それと植物の販売に関しまして、上記のお問合せプラスアルファー在庫有無及び再入荷のお問合せを頂きます。

現状正直に申し上げますとその殆どがご期待に添えられておりません。

当店は基本1点モノの販売を主と致しております。

流行に左右されず、あくまでも当方の判断と目利きで植物を選び、販売させて頂いております。

自社生産及び他から入手する植物の大半が数のご用意できない植物達です。

ご用意できない植物を扱っているというよりは、そういった植物の販売が色濃く出ているのかもしれません。

当然上記該当種以外でも、大量にご用意させて頂けるものもございます。またこういった植物が欲しい等ご要望を頂きましたら探させて頂きますので遠慮なくお申し付けください。

既に売約済みの植物で、再入荷をご希望の場合はメールにてお問合せ頂けますとより確実です。

その際にはこういったサイズ、葉姿が欲しい等具体的に記載頂けますと尚有難いです。

あと最後に、買い取りの件についてですが基本的に当方の目利きが全てであり、頂いた内容、ご期待に沿えないケース多々ございます。

まず初めにお詫び申し上げます。

ご希望の価格をご提示の上、できればお写真を添えてお送りください。

探している植物、数が足りない植物であれば、金額をご相談の上買い取り致します。

またスペースがなくて困っている方がおられる場合もお申し付け下さい。

基本代金にて売買致しますが、場合によっては植物との交換も承ります。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

久しぶりに更新致しましたブログもなんだか業務的内容になりました;苦笑

早速本題。タイトルの通り、今現在扱われている植物の大半が人工的植物であり、もはや純粋な自然によるものではないと過去仰られた方がおられます。要は植物は人間によって操作されていると

なるほどと思いましたが、美しいものは美しいし、植物もそうやって人の手で(互いに)変化していくのも悪くはない。そう感じました。今更原種オンリーで、純粋に植物(生き物)として満足できるレベルにまで達していないことは確実です。

観葉に関わらず、作物でも生産性を上げるために改良を重ねてきたことを考えると、人の手が加わることは必然です。

私が好きな斑入り一つとっても、1種の奇形や病気と捉えるのか、それを美しいと愛でるのかによって随分変わってきます。

まずは人為的に安定した、固定された斑の作出を目指します。

ココスヤシの斑入り

これもひと昔前には結構あったのですが、最近はあまり見かけなくなりました。その極上斑個体

こちら大変お世話になっているお客様からご依頼頂きました品で、見つけて無事納品させて頂いた個体です。

素晴らしく美しいです。

 

 

 

 

最後の画像のアンスリウム。これも今年の夏随分傷みました。

回復に努め、ようやく比較的大きな葉を展開し始めました。まだまだ小さく、成人男性の胴を優に超える大葉になります。

フィロデンドロン・スピリタスサンクチ

超貴重なフィロデンドロンです。当店にて公に販売させて頂いておりませんが、少量でしたら販売可能です。

現在1鉢販売中のパトリシアエに並ぶ、原種フィロデンの王です。

画像は愛培品で、環境が合ったのか4枚ほどの苗から1年でここまで大きくなりました。成長が非常に遅いフィロデンドロンで有名ですが、環境が合えばそれほど遅いとは感じません。

因みに画像の個体は1枚の長さ100cmを超えてます。

 

モンステラ・ボルシギアナ 白斑

これは通常販売されるボルシギアナ白斑とは違い、安定した斑のボルシギアナ斑入り個体です。

消えません。こういった夢の植物を日々追い求め、皆様にご紹介させて頂けることを喜びとします。

これも当店の使命です。

 

 

 

 

 

 

最後はこちらでお別れです。

夢への第1歩

茎を見ただけでお分かり頂けた方はストレリチア通です。

これジャンセアの白斑です。スーパーホワイト個体で、当然葉にもばっちり白斑入ります。全景はもう少し大きくなってから掲載致します。

これで推定実生6,7年ほどです。

何が凄いのかは斑の鮮明さもさることながら、こちら糊斑なんです。

ですので通常の斑ものに比べて焼けにくく、成長もそれほど遅くないものです。

これを元に、将来素晴らしいストレリチア斑個体をご紹介、販売できるよう試します。

ジャンセアの斑自体少ないですが、ここまで鮮明な白縞ものは斑パターン含めまさに奇跡

人工的とは真逆の、神様のいたずらです。